ロードマップ
ショップの事業理念を設定する
ショップ経営事業を通して、何をしたいのかを明確にし、目標を設定します。
理念やビジョンの無い経営は、決して長くは続きません。なぜならスタッフと「志」の共有が出来ないからです。独立への直接的な動機自体は、お金を稼ぎたいからとか、自分なりに自由に働きたいなどでもかまいません。でもそれだけではないはずです。自分がショップ経営を通して何を実現したいのかを整理してみましょう。
コンセプトステートメントの作成
ショップの事業内容の趣旨を30〜80文字程度で簡潔に文章化してみます。
ここがショップコンセプト作成における核の部分になります。自分の目指すショップの特徴やウリ、イメージを簡潔にまとめてみましょう。大切なのはこの作業を通して、自ショップのコンセプトが「顧客にとって充分魅力的かどうか」「競合ショップとの差別化が出来ているかどうか」を考えることです。思い浮かぶアイディアやイメージをすべて紙に書き出してみてから、統合・整理していくというのもひとつのやり方です。
ショップの行動指針や約束事をあげていく
お客様や社会へのショップとしてのコミットメントを挙げてみましょう。
今後ショップを開業し、運営していくに当たって、どうお客様に向い合って行くのか、何を約束するのか、この部分を従業員と共有化し理解し合うことで、何が正しく何が間違っているかの価値観を共有できます。そしてスタッフが志をともにし、同じ目標に向かって高いモチベーションで働くことが出来るのです。
ターゲットの設定
ショップが対象とするコアターゲット顧客を設定しましょう。
実際には限定された、ある特定の顧客層のみをターゲットにするわけではありませんが、ここではメインとなる顧客層を整理してみましょう。メインとなる顧客層が誰なのかによって、メニュー内容やプロモーション、内装イメージも変わってくるはずです。顧客属性の分け方としては、性別、年齢、エリア、所得レベル、趣味嗜好などがよく使われます。
ショップの提供価値
ショップが提供する価値を、情緒的価値(=エモーショナルベネフィット) と機能的価値(=ファンクショナルベネフィット)に分けて整理しましょう。
ここの部分が具体的なショップのセールスポイントになり、他店との差別化のキーになってくるものですので、時間をかけてしっかり考える必要があります。もちろんここでのすべての提供価値は、コンセプトステートメントに基づいたものでなければなりませんが、この段階ではあくまでイメージだけでもOKです。